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 石破茂首相が辞任表明した。「やっと辞めるのか、清々した」というのが偽らざる国民多数の心境ではないか。「地位に恋々としがみつく気は全くない。日米交渉が一段落したから、自民党が分裂するのを避けるため、・・」全て後付けの言い訳であろう。総裁選前倒しにあたっては記名式にして賛成派に脅しをかけ、それでも効き目がないと見るや、あろうことか自己保身のためだけに解散まで持ち出した。その卑怯な手管がことごとく裏目に回って、どうにも進退極まっての辞任表明に過ぎまい。▼それなのに左派メディアは自民党が凋落したのは政治と金の問題のせいであり、責められるべきなのは旧安倍派の議員達で石破氏はむしろ犠牲者だ、などと主張する。自民党が政的基盤を失ったのは親中政策の推進、LGBTや夫婦別姓、同性婚などで岩盤保守派の信頼を失ったからだ。そんな自民党が総裁選で石破氏を選んだのだから自業自得である。ゆえに、党が再生するか否かは次期総裁に誰を選ぶかにかかっている。▼参院選への総括が示されたが、その中身はSNSへの取組の遅さや政治と金などありきたりに過ぎず、重要な展望が示されていない。参院選から1カ月以上もあったわけだから総括というなら、「こうした戦略、方針で党を立て直す」と不退転の決意を示すべきであり、そして新総裁はその政策方針に基づくべきである。石破首相誕生の際のように政治力学で選択しようとするのなら、元の木阿弥になりかねない。(令和7年9月15日号)

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