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 総選挙戦も半ばである。各党陣営からは様々な公約が報じられているが、個人的には国政選挙にも拘わらず、迫力がない選挙戦だとの思いが強い。コロナ対策を挙げるのは仕方ないが、相変わらずそのための経済立て直しの一律給付金などの公約は、選挙目当てのその場しのぎ、票獲得への目くらましである。ましてや消費税5㌫への減額など、長期的視野を欠いた愚考としか思えない。今更消費税減額など実施すれば市民生活、社会経済が混乱するばかりか、予定していた社会保障財源はどこで捻出するのか。今日の財布は減らなくても、先送りした借金を子孫に残すだけである。大体、野党の公約を見ていると自民党の古い体質をぶっ壊して云々といった主張が多いが、共産党を巻き込んだ新陣営がどのような新しい体制を構築できるというのか、不安でしかない。ノーテンキすぎるとの嘲笑を恐れずに言えば、今の体制のどこが悪いのか。街中を歩いていても、諸外国では当たり前の路上居住者はおらず、観光客への物乞いや押し売りも無い。中国本土や香港復帰に際して報じられているような体制側の武力鎮圧といった光景も皆無である。また経済運営に関しても、野党は分配を優先すべきだと言うが、財源(パイ)を増やさずして永続する分配などできるはずもない。食べ尽くしたら終わりである。勿論、与党側にも注文はある。外交と安全保障対策、若者の内向き指向の是正と海外飛躍への想いが沸き起こる精神強化教育の実施等々、講ずべき課題は山積している。こうした選挙戦の時こそ、わかりやすい言葉で日本の未来とその道筋を国民に語って欲しい。 (令和3年10月25日号)

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