インターネットの発達により情報が瞬時に際限なく拡がるという便利な時代になる一方、その手段を悪用して稼ごうという悪質な連中が後を絶たない。私のパソコンにはこうした詐欺の勧誘メールが1日当たり50通くらい入る。10日で500通のレベル。異様な時代に入ったなと思う。勿論迷惑メールを自動削除するメカは取り入れているが、それをかいくぐり入ってくる。例えば偽アマゾンからは、アカウントの安全性を強化するため、セキュリティ更新が必要。JAネットバンクを騙る詐欺業者からは、アカウント情報の確認が行われなかった場合は、アカウントが停止される可能性がある。ご利用確認はこちら・・・まで。佐川急便と称する例では、お荷物の配達に関する重要なお知らせ、以下のリンクからご本人様確認を、等々もっともらしい語句を書き連ねて、こちらの情報を引き出そうとする。早朝や真夜中の発信時刻が多く、たどたどしい日本語も混ざるから、海外から発信している可能性が高い。ともかくこうした詐欺勧誘メールが日本中のパソコンを駆け巡っているとすれば、間違ってアクセスしてしまう方がいても不思議ではない。▼400年前、大名屋敷から小判を盗み庶民に配った義賊の石川五右衛門は辞世で「浜の真砂は尽きるとも世に盗人の種は尽きまじ」と言った、同じ泥棒でも現代のそれは何と味気ない薄っぺらの、心を持たない連中である。(令和7年4月21日号)